紀子の食卓(と、ぼくらの)見た@mossya

 紀子の食卓見た。
“田舎に住む17歳の平凡な女子高生・島原紀子は、家族との関係に違和感を覚えていたが、ある日インターネットのサイト「廃墟ドットコム」を知る。彼女はそこで知り合った女性を頼って東京への家出を敢行、「レンタル家族」という虚構の世界で生きていく…。同監督の作品『自殺サークル』(2001年)のその後の世界が舞台となっている。”wikipediaより。
 自殺サークルのほうも見たかったんだけど、近くのファミブには紀子しか置いてなかったので仕方ない。普段映画をまったくと言っていいほど見ないのでこの映画の知名度とか評価とか全然分からないけど、どうなの?個人的にはストーリーとか言ってる事とかがやけにリアリティがあって気持ちわるいくらいで、夢にリアル妹が出てきたほど。名前間違っちゃったりして。で、あと最近は「ぼくらの」も見た。たなか氏がおすすめしてたアニメ。偶然これも家族を一つのテーマにした作品だったんだけど。どっちの作品にも色んなベタな家族がオンパレードな感じで出てきて、それらは紀子のほうでは全部虚構、ぼくらのの方ではそれが現実として描かれていた。
 前者は宮台真司の「終わりなき日常を生きろ」な時代認識をベースにしていたように思う。そんな時代において父、娘、みたいな肩書きで規定されている家族という集合が如何にウソっぽくみえるか。紀子は普通過ぎるほど普通でかつリアルな家庭を飛び出し、これまた別の意味で普通なベタな虚構の家族を場当たり的に演じる。そもそもが映画だから役者が演じているわけで、その演じている役が別の役をまた演じるみたいな構造になっているのが面白い。まあネタバレになるから言わないけど最後のほうはそんな感じで凄いことになっていく。あれはやばい。
 ぼくらのについてはさっき書いたようにそのベタな家族設定がそれぞれ登場人物に割り当てられてる。まあそれが何だって話なんだけど。ところでこのアニメってNHKで昔やってたしゃべり場的な雰囲気があるよねwあの番組好きだったんだけどなあ。ぼくらのは基本的に毎週操縦者に選ばれた一人に焦点を当てて物語を進めていく流れなんだけど、しゃべり場も毎週一人が議題を提示して、その人についての普段の生活とか家庭についての取材とかもしてた。やっぱり個性的な、でもベタな、テレビ的に絵になる、そんな人が多く選ばれていたように思う。もしくはそんな人しか応募しなかったのか。外界と隔絶されたしゃべり場のリングはぼくらのにおいてはジアースのコクピットの中。子供たちが丸く輪になって操縦するところとか、国防軍の元10代が加わるところとか、まんましゃべり場じゃん!
 ・・・で、家族について書こうとしてたんだけど、んんー、家族について、ぼくらのは単なるいい話としてしか読めなかったかな・・・うん。紀子の食卓とはイマイチ絡めて書けなそうだ・・・なんか浮かぶかなーとか思ってここまで書いたけどだめだった。そのまま載せるけど。まあしゃべり場と似てるって発見が出来ただけども実りある記事になったw個人的には。
 とにかく紀子の食卓はおすすめ!自殺サークルもそのうち見たい。ぼくらのはしゃべり場好きな人にはおすすめ!

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

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