カオスラウンジという展覧会についてのustを聴いての感想@mossya

カオスラウンジという展覧会についてのustを聴いての感想
ついったーに書いたのの続き。カオスラウンジ?って人はググって。ustの内容についてはここの人がまとめてくれてる。動画は全部見ると5時間以上?かかる。(http://tokyoartvillage.blog36.fc2.com/blog-entry-452.html)
とりあえずつぶやいたののコピペ
昨日のust奈良美智のあたりまでしか聴けなかったんだけど、思ったのは、彼らの活動を必ずしもアートの文脈に乗せなくていいんじゃねってこと。スーパーフラットとの違いとかそんなの考えなくていいと思う。村上さんが何故かわっしょいしてて、がんばれがんばれ!ってやってるけど、結局彼らがしたいのは単にわいわいたのしくコミュニケーション!みたいなことなんじゃないか。分かんないけども。奈良さんどっかのインタビューだかドキュメンタリーだかで、そんなに自分すごくないっす評価されすぎっすみたいな事を言ってたと思うんだけど。で失礼な言い方になっちゃうかもしれないけど、奈良さんは、自分の責任で"評価されすぎ"になった感があって、カオスラウンジ周辺の人は村上さんとか東さんのわっしょいを通して、今まさに"評価されすぎ"の域に達しようとしているんじゃないか。本人たちはどう思ってるのか分からないけど。そういうバブル的な状況は彼らにとってあまりよくないと思う。(でもすごく余計なお世話かも。)だから僕はつかさの死体とかこなたのお化けとかアートだと思わない。でもその中で梅沢さんの作品は特殊だと思っていて、模造紙オフだっけ?的な文脈で梅沢さんの作品を見ると、それは黒瀬さんの言うとおりまとめサイト的なものとして見える。で梅沢さん自身はサイトの管理人的な?
MOTでワンダーウォールって展覧会があったんだけど、そこでぼくは初めて梅沢さんの作品をリアルで見て、結構衝撃的だったんだよね。スケールフリーの画像群の上に鮮やかな色絵の具のっかってる絵だったんだけど。ぼくは梅沢さんの作品の前で、何というか西洋美術館にあった睡蓮を見たときと全く同じような行動をとっていたように思う。離れて全体を見て、近づいて筆使いとか色を見て・・・って感じで。まあ素人だし技法とか分かんないんだけどなんか感動して見入っちゃう絵ってあるよね。それはやっぱり梅沢さんも言うとおり、キャラクターの画像を分解してできた素材を普通の絵画が絵の具を塗るみたいにして配置していってるからなのかなと思う。それは拡大縮小とかが自由なデジタルの環境で制作してるから出来ることで、リアルの空間で、ハサミとノリで、"いい具合"な配置を実現するのはすごく大変なんじゃないかなと思う。
で、ここまでは動画の後半戦を見ずにつぶやいた分なんだけど、梅沢さんの絵はまとめサイトである以前にやっぱり芸術だった、という感想。でも絵画とか映像とかの作品って単に好きとか嫌いとか感動するとかしないでしか評価できないんだよね。建築勉強してるからインスタレーションとかメディアアートみたいなのになると少しは理解できる感はあるんだけど。何をもって評価するかとか全く分かんなくて、あの中でぼくは梅沢さんの作品だけはアートの文脈でも評価したいってのが単に好みの問題になっちゃってる気がするというか全くそうで。だったら閉口すべきで、上のつぶやきはだーッと深く考えずに書いちゃったもんだからもう消したいんだけども。まあ一度さらした無知をわざわざ消すってのもなんかあれなので、開き直って後半見た感想をつづけてここに書きたいと思う。
ついったーで@thymshnyさんも言ってるんだけど、コンセプトなんてどうでもいいよね。東さんの話の中で村上さん自身もスーパーフラットのコンセプトなんてでっちあげだし、みたいなことを認めたわけじゃん。そんなモノを新しいコンセプトで乗り越える意味なんてそもそもなくねwって話。カオスラウンジ周辺の人たちが評価されるとしたら、コンセプトとか批評言説みたいなのからじゃなくて、それはむしろ嘘さんとか梅ラボさんとか、黒瀬さんとか、やっぱり中の人のキャラクターからしかないんだろうなと。東さんはエロゲの原画師と同じだっていうけど、ピクシブで絵を見せ合ってる状態ではそうかもしれないけど、それがリアルで展開しても楽しくわいわいやれててそこで何かしら創作されたものも副次的に?出来上がる、みたいなのは新しいし単にすごいと思う。それに題材としてらきすたみたいなアニメのキャラクターを扱うってことは、すでに「オレらべつに何でもありだし!」みたいなコンセプトの無さの表明をそこでやってるようにも見える。らきすたなんてアニメも悪乗りな感じあったし、n次創作された後はもう何でもありじゃん。そんなのにコンセプトなんて表明するのは単に痛いだけだよね。まあアメリカ行けばその痛いのが売れるらしいけど。そんな評価を求めてるわけじゃないでしょ!と。結局彼らが最終的に何を目指しているのかってのが一番分からなかった訳だけど、向こう側と繋がりたい!ってのは分かった次第。
そんな中でもうひとつ感じたのは、島みたいな、クラスタっていうの?そういうので自らカテゴライズするのは自分の首を絞めることにしかならないんじゃないかということ。黒瀬さんは裏技使ったからもう敵作ってでもガンガンいかなきゃダメみたいな話はナンセンスだと思う。いろんな人がおのおのが好き勝手やった結果生まれてくる社会現象みたいなものを目指したほうが面白そう、っていうかそういうのがもう生じつつあるんじゃないか。まさにスタンドアローンコンプレックス。現実空間にありながらネットのウイルスみたいに拡散していく運動としてのカオスラウンジというか。そういうのを期待してる。超えらそうな締めになっちゃったけど応援してます。