SUMIKA Projec見学@トカトン㌧

宇都宮に行ってきました。

といっても、6月2日のことなのですが、遅ればせながら報告を。

SUMIKA Project→大谷石資料館→ちょっ蔵広場

という日程だったので、そのまま時系列で。


まずは、伊東豊雄氏設計の「I・pavilion」

4本の樹木によってつくられる樹下を抽象化したような空間だった。
解説の方が、形態はボロノイ数列を云々・・・、それで出来たものを少し調節して決定したといっていたが、
その、「少し調節」という部分が気になった。これは、アルゴリズムを用いた建築全般に言えることだと思うのだが。

次は、西沢大良氏設計の「宇都宮のハウス」

屋根が半透明で、空からの日差しによって1日のリズムができるというような提案。
天気が良かったので、真っ黒な扉(壁)を全開にしており、風が通り抜けて心地よかったが、扉を閉めたときや、天気の悪い日はどうなのどろうという疑問も残った。
天井のルーバーがプラダンだったのには驚き。

次は、藤本壮介設計の「House before House」

アスレチックやジャングルジムのような家。アルゴリズムを用いた「I・pavilion」に対して、こちらは度重なるスタディー
藤本氏の動物的な感覚によって同じような質を獲得しているような印象。
リビングは、箱のスキマをガラスで囲って内部化しているわけだが、ガラスがとても複雑に組み合わされているので、ないものとしてのガラス?(なるべく存在感を消したいガラス)が、とても目立っているのは気になった。

そして、SUMIKA Project最後は、藤森照信氏設計の「コールハウス」

先の3軒を見たあとには、最も家らしくて、なにか安心したというのが一番の印象。


SUMIKA Projectは、「プリミティブ暮らし」が共通のテーマであるせいか、樹下のようなや、洞窟のようななど、「〜のような」とたとえられることが出来て、直接的、間接的、概念的とそれぞれ違うにしろ、自然的なモチーフをもっているのが共通した印象であった。


大谷石資料館

ここは、数年前から行きたいと思いつつ、結局行けず終いの場所。密かに、今回のメインはここだと思っていました。
簡単に説明すると、大谷石を掘り出してできた、巨大な地下空間です。
中はひんやりしていて、じめじめと少しかび臭く、空気からして別世界に来たような感覚。
去年の今頃、奥多摩の工場を見て感じた感覚と少しだけ似ている。

ここを言葉で伝えるは難しいので、言葉は考え中です。

ちょっ蔵広場
この日最後の見学です。隈研吾設計です。


SUMIKA Projectは、かなりの大人数で行ったので、顔が入っている写真ばっかりで、あまりいい写真がないですがご勘弁を。写真家のIwan baanが、ホームページ上に色々と公開しているので、美しい写真を見たい方はそっちを見てください。

久しぶりの遠出だったのと、大人数だったのでやたらと疲れました。