脳みそヤバイ、いやそんなヤバくない@mossya

最近視覚とか共感覚の本を少し読んでるんだけど、行き着く先は結局ほぼ脳みその話なんだよね。
共感覚っていうのは、例えばある単語を聞いたり思い浮かべた時に一緒に特定の色が付随して感じられたりすることなんだけど、ごく稀にそういう感覚を持った人がいるらしい。これも原因はしっかりは分かってないらしいんだけど、脳みその中の、「間仕切り」がうまく機能してないのが原因じゃないかみたいなことが本には書いてた。脳の中には視覚を司るところ、言葉を司るところ、みたいなのがあるよね?でそれらが隣り合う所には普通脂肪の膜があって、そこで両者の電気的な刺激を絶縁してるらしいんだけど、その膜がなんかなってて、音に色を感じたりしちゃうっていう。
でもその膜ってのは乳児期にはまだ無いらしくて、ひょっとしたら赤ちゃんは五感が入り乱れた状態で環境を知覚してるんじゃないかって。結構すごいよねそれ。目とか器官としては大人のようには発達してないからまあしっかり見えたりはしないんだろうけど、それはそれでカオスな世界なんだろうな。
まあいずれにせよ、最近読んだ本では環境の知覚には脳みそが超大事!って感じで。JJギブソンさん涙目。
でも脳みそが間違った判断を下しやすい、錯覚しやすいってのも事実で、特に外側の部分は、共感覚もそうかもしれないけど騙され易いらしい。それで内側の、直感的というか動物的な脳は外側の新しい脳に比べて錯覚を起こしにくい、というのもあるらしい。例えば、右と左の図形で大きさが違うように見えるけど実際は同じです、みたいな錯視あるよね。その図形は当然目で見る分には大きさが違うように見えるんだけど、それを指でつまむ動作を被験者にさせると、大体同じ大きさであるように示すことが出来た、っていう。目では錯覚してるのに手は正確に動くってそれ自分でもビックリだよね。
こういうのを聞くと、トレパネーションとか頭蓋骨ピアスとかで悟りが開けるみたいなことがまことしやかに語られてるのも分かる気がする。最近頭蓋骨強打した人も見るだろうブログで少し不謹慎だけどもw。でもその悟りってのも、脳科学がもっと発展していけば結局所詮脳みその中で何とかかんとかみたいな結論は出ちゃうんだろうな。悟りが何たるかすら分かんないけどね。や、それが分かったら即悟りなのか。まあインドのヨガの修行とかっていうのも言っちゃあ催眠オナニーみたいなもんでしょw。いかに外部から脳みそを制御していくかみたいな。LSDで幻覚が見えるとかも同じく。脳をハッキングするというか。やったこと無いから分からないけどね。
そう考えるとさっきの錯視が何で面白いのかていうのも、つまりバグと戯れるのが単に楽しいってことなんだろうな。ポケモンをバグらせてミュウを出すのと同じようなレベルの話で。バグるのはシステムの浅い部分で、深い部分はそのままワークし続けるっていう。
そんな感じで。最近は建築のことを考えててもすぐ反転して身体の知覚の方に思考が移ってしまう。そういう本を読んでるからってのもあるんだけど。

読み返すと今回の記事はいつもより電波度高いな。変な宗教の人とかではないので勘違いしないでよねw

読んだ本は下に貼っとく。

認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)

認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)

認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)

大学の教科書に使われていると聞いたのでとりあえず買ってみた。割りに退屈せず、分かりやすかった。


共感覚―もっとも奇妙な知覚世界

共感覚―もっとも奇妙な知覚世界

共感覚―もっとも奇妙な知覚世界

共感覚のことだけでなく、知覚系の実験の方法なども丁寧に解説している。最後のほうはだんだん専門的になってきて難しくて飽きてきた。


視覚世界の謎に迫る (ブルーバックス)

視覚世界の謎に迫る―脳と視覚の実験心理学 (ブルーバックス)

視覚世界の謎に迫る―脳と視覚の実験心理学 (ブルーバックス)

読みやすい。一瞬で読める。