瀬戸内旅行記4@mossya

8/24
9時過ぎまでゆっくり寝て、西条から電車で高松に向かう。その前に、せっかくなので街なかだけでも西条市をみてまわることにした。アーケードがあって、お堀があって(堀の内側には高校が!)まあいたって普通の地方都市って感じだったけど。あと西条は「うちぬき」で有名な場所のようで、一箇所だけ水が湧き出ているところを見つけた。
おもしろいアーケード
うちぬき
伊予西条駅前にある車両の資料館みたいなの
高松へ向かう電車から見る景色はとてものどかで、田んぼと山と海と集落。こっちの民家は群馬とかのに比べるとかなりコンパクトに見えた。
高松市に到着して自転車を組み立てていると、隣でも数人の集団が輪行バッグから自転車を取り出し始めた。同じことする人もいるんだなーと思っていたんだけど、のちに丹下さんの香川県庁舎や体育館でも同じ集団に鉢合わせたので、彼らもどこかから来た建築学生のようだった。あと駅の入り口付近に「瀬戸内芸術祭」のインフォメーションスペースがあったので、少し話を聞いた。24日は火曜日だったんだけど、前の日の月曜が地中美術館を含めていくつかの展示が休みになるらしく、火曜は特に混雑するそうだ。僕は24日はゆっくり市内観光をして翌日島に向かおうと思っていたので、タイミング的にはまあ良かったらしい。それでも朝一(8時くらい)のフェリーにのって直島へ行き、真っ先に地中美術館へ向かうことを薦められた。
市内をちょろちょろ回っているといつの間にかお腹がすいていたので、うどんを食べようと思ったけど、もう時刻は2時だか3時を回っていた。残念なことに有名そうなところは閉まってたりしたので、仕方なく適当な店に入って食べた。ごく普通のうどんだったけど、うどん程度にそこまで本場の味を期待しないというか、まあこんなもんだろと思うことにした。
高松市のアーケードはまじゴージャス
港のほうのあやしい(?)街
飯を食べたら建築巡り開始、つっても3作品だけだけど。まずは香川県庁舎(丹下健三設計)。修理中orzなんか今回の旅は建築運がないらしい。この建物は道路の反対側の歩道から見るとゴツイけど、近くから見るとゆったりしたピロティがあって、そこから室内、庭と大きなガラス面を通して繋がっているのでなかなか気分がいい。事前に連絡を入れればもっといろんなとこ見られたらしいんだけど、そんなの知る由も無く吹き抜けのホールを一周して出てきた。
修復中・・・
裏から
「一番下の横サッシを床から浮かせることで外部とのつながりをより意識させている」って建築界のアイドルKIKIが出てる番組で言ってた
すぐ近くにある百十四銀行本店(日建設計)は壁面全体に緑青が吹いていてめちゃくちゃ渋い。こういう経年変化する系の素材は大好きなので、ぜひとも残してほしい建物。「114th BANK」のロゴもいかしてる。
百十四銀行本店
あとは少しはなれたところにある香川県立体育館(丹下健三設計)。規模は小さいけど、代々木の体育館なんかよりもぶっ飛んだキモイ形をしている。色は当時からこれだったのかな?もっと暗い色のイメージだった。ひっそりとした館内にヒップホップのBGMが小さく流れていた。
突き当りが海。ぴょこっと出てる肌色のが体育館。確かに船っぽい
裏側の網タイツ的な構造体とか丸い窓がキモ・・・かっこいい
中はいい感じ
これは体育館の近くの武道館。こっちも丹下さんっぽかったけどわからん大江宏さんでした。
この日は着替えが尽きたのでコインランドリーを探していたんだけど、市内にはいまいち見あたらなくて、街の人に聞いてもその場所に行ってみたらもう潰れてたり。あと一日か二日なので洗濯はまあ諦めることにした。潰れたコインランドリーの隣に銭湯があったので入る。「宝温泉」というところ。適当に入った銭湯だったけど、リンク先のサイトによれば駅が近いし旅行者には人気の風呂らしい。僕が行ったときも駐輪場に荷物積んだロードレーサーが止めてあったし、大学のサークルっぽい集団も後から入ってきた。もちろん地元の人も多くて、前の日記でも書いたけど結構フリーダムで活気がある。近くに住んでいるのか、おっさんがパンツ一丁で外に出て行った。
まあそんな感じでこの日は近くの寝カフェで就寝。寝る前にアーケードの中にあるラーメン屋に入ったけど、量の多さと味の微妙さに全部食べきれずに出てきてしまった。結構繁盛してそうだったんだけど。二郎系っていうのかな?分かんないけど。しょっぱいスープに生っぽい太麺。客は全員黙々と食ってたな。
次で旅行記も最後