梶井基次郎の檸檬とか

mmpoloの日記 梶井基次郎「檸檬」を読んで
ってのを読んで、ああ懐かしい、と思って。
梶井基次郎檸檬っていう短編、これは個人的に結構特別な小説なんだよね。僕はほとんど小説を読まない人間だったというか今もそんなに読まないんだけど、高校の時にこれを読んでからは少し読むようになったという意味で。
教科書に載ってたんだけど、教科書に載るような小説って大抵はどうでもいいよね。教科書に載っちゃうと小説は終わるみたいなことを当時の高校の先生だかも言ってたけど。全くその通りだと思うわ。「こころ」とかは授業経由で読んだけど代表的どうでもいいです小説だったな。小説との出会い方というのは結構大事だよね。そんな中で檸檬は、雑多な内容の文章が収められた教科書の中にあってそれこそ輝いて見えたというか。
あと僕は一度読んだ本ってほとんど読み返すことがなくて、これは映画とかアニメとかにもいえるんだけど、大抵二回以上読む気になれないんだよね。でも檸檬に関しては何度か読み返してるっていう。
何がいいのかよく分かんないんだけどね。ああいったささやかなテロにあこがれる自分がいるのかもしれないし。あとまあすごいと思うのは、鬱々としていて身体が動かない時の思考プロセスとか外界の感じ方みたいなのが恐ろしいくらい完璧に表現できている点だよね。
まあそんなところで。
あ、あと教科書経由でハマった作家に池澤夏樹がいる。
スティル・ライフ」が載ってたんだよな。池澤さんは地味に一番読んでるかもしれない。といっても全然数えられる程度だけど。高校近くのブックオフであるやつ全部買って読んだ記憶がある。

檸檬 (新潮文庫)

檸檬 (新潮文庫)

スティル・ライフ (中公文庫)

スティル・ライフ (中公文庫)

mossya