エネルギーのことについて

今毛布に包まって書いてるんだけど、今回のエネルギー系の混乱を経験すると、心の中では未だに消えていなかった”省エネ”とか”エコ”の(笑)の感じが今は完全に消えていることに気づく。

今後日本の原発がどういう方向に向かうかっていうのはすでにネット上でも語られていてそれを読んでも僕はどうするのが正解なのか分からないけど、心情的には原子力はもうやめようぜ・・・と思ってしまう。まあ放射能とかあるけど、それ以上に原発っていうのはエネルギーの一点集中みたいな感じじゃん?それに頼りすぎるのはやっぱりマズイのかもなって。

あとはオール電化も家庭内でのエネルギーの一点集中って言えると思うんだけど、家に電気を備蓄できるとしても災害時はやっぱりガズや石油みたいなものでも煮炊きくらいはしたい。住宅の屋根に載せる太陽光発電の装置とかも、今までは導入・ランニングコストに対して得られるエネルギーを天秤にかけて+ならまあいいんじゃないかなー程度にしか思っていなかったんだけど、こういうときには強いよね。まあ停電時は蓄えた電力も結局使えないとか言うけど。

いずれにせよ、都市のレベルでも住宅のレベルでもエネルギーを分散させていくという方向にはシフトしていくんだろうと思う。スマートグリッドとかいうシステムも構想されてるっぽいんだけど。別にスマートじゃなくても、もっと即物的な?最悪ライターとおがくずと木屑で暖をとれるみたいな、今は都市だと木屑なんて無いように見えるけど、実はあったりするんだよね多分。前橋だと秋には駅前のケヤキだけで毎日やきいもできるくらいの落ち葉があるし、そんな感じで探せば枝とかも結構あるんだろうと思う。別に昔の生活に戻そうっていうんじゃなく、単に使える資源の幅を増やそうっていう。自転車発電だってスポーツジムとかでやったら馬鹿に出来ないくらいの発電量になるんでしょ?分からんけど。

一方でビルディングフィジックスとかアーバンフィジックスみたいな、自然の物理的な環境を利用した建築やら都市はもっと考えられていくべき。エコとか省エネっていうのは個人の心がけでも出来ることだけど、建築や都市を設計する段階から、熱や風のエネルギーをうまく操作して人間に適したかたちで用いていく。こっちはエネルギーを生み出すとか分散させるという話に加えて、それらをどうやってうまく利用していくかという話。

今は計画停電や過剰な節電で営業自粛とか縮小みたいなことになってるところも多くて、それじゃあ経済がまわらなくてヤバイっていう話も聞くけど、経済のことはよく分からないから何もいえない。でも個人的には一日3時間くらいの停電なんて慣れればむしろ退屈な日常が豊かになるんじゃないの、くらいに思う。時間と地域のランダム要素があるからなおさら。飲食店なんかも停電してても営業したらいい。こちらが停電メニューになりま〜す、みたいな感じで。仕込みとか心の準備もあるから停電の有無は1日前くらいから狂わせないほうがいいよね。

まあそんな感じで。電力が足りてるか足りてないかにかかわらず、特に経済活動にかかわらない家庭の電力なんかは引き続きケチりつつ生活を楽しみたい。被災地の方はまだまだ大変でつらいでしょうけど、がんばってください!

mossya