「アト」ミエナイジカン@トカトン㌧

かなり久しぶりの更新…

だいぶ前の記事にもあったけど「アト」というイベントで自分が担当した「ミエナイジカン」というインスタレーションを載せたいと思う。
場所は階段の吹き抜けで、4階分。そこに156本のテグスを張り、水滴を点滴してそれがゆっくりつたうというもの。ちなみにテグスの総延長は2km近くにもなる。

水がゆっくり落ちるというのは本当に不思議な感覚で、スローモーションを見ているというか、スローモーションを体験しているような感覚になる。


フライヤーの説明では「私たちが階段を登るのと反対方向に絶え間なく落ちていく水滴は、老朽化した屋根を伝った雨漏りのようであり、蜘蛛の巣についた露のようでもある。ゆっくりと落ちていく水滴は、数週間後には無くなってしまうであろう空間に流れる時間を可能な限り引き伸ばしている。」と書いている。


光の具合で、テグスがほとんど見えない場所は、映画のマトリックスで0と1が画面いっぱいに動いているようにも見えた。
写真では美しさを伝えきれないけど…


うまく点滴する仕組みと、テグスの間隔、テグスの太さによって水滴の大きさと速度が変わるので、その組み合わせをひたすらスタディしなければいけなかった。
あと、156本のテグスを4層の吹き抜けに張るのは挫けそうになった。

他には、防水って甘く見たら痛い目にあうね…